肩関節の運動(上肢の運動)
2.どのような運動があるのですか?
● 肩関節の運動
肩関節は身体の中で一番大きな可動域を持っています。肩の動きが制限されると衣服を着たり、入浴の際に身体を洗ったり、整容動作などに支障を来します。ここでは手を前に上げたり外に広げたり、肩をまわす運動が大切となります。日常生活の中では大切な動きの一つです。十分な動きを得るようにしましょう。
手を組んで肩を上げる運動
〈手を組んで肩を上げる運動〉
- 体の前で手を組みます。
- 両手を一緒に少しずつ上げていきます。
ポイント
上半身を後ろに反らさないようにしましょう。(反らすと十分な肩関節の運動になりません)
肘が曲がらないように注意しましょう。
手を外に上げて肩を動かす運動(タオルを用いて)
- タオルの両端を持ちます。
- 片方の手で外側に引き上げるようにタオルを引っ張ります。
- 引っ張られた側の肩を外から上へ動かすようにします。
- 左右の方向を換えて行ってみましょう。
ポイント
手は真横から上げるようにしましょう。
身体が横に反らないようにしましょう。
肩をまわす運動(手を組んで頭の後ろ、背中にまわす)
- 手を組んで頭の後ろにまわします。
- 肘を広げるように動かしてみましょう。
- 次に、手を腰の後ろにまわして組んでみましょう。
ポイント
痛みを伴う場合は無理をせず、できるところまででよいでしょう。